花蝶 | 今宵の勝負レストラン

今宵の勝負レストラン

東京限定!ちょっとエッチな大人のレストランを紹介します。





花蝶
ジャンル:創作和食
予算@¥10,000~¥15,000
昨日は都内の至るところですさまじい男女の駆け引きが行われていた。そんなの恋のクリスマス商戦が終わり、街が男女の浮ついた喧騒から年末の慌しい喧騒に変わる頃、喧騒を離れてこんなレストランに女性を誘ってみてはどうだろうか。
舞台演出家の宮本亜門氏がプロデュースした女性の為の料亭スタイルのレストラン『花蝶』。昭和2年に開業し、2年前に惜しまれつつ暖簾を下ろした老舗料亭『花蝶』をリニューアルし、伝統と現代アートをコラボレーションさせた大胆なお店だ。生まれ変わった『花蝶』は、贅を尽くした数寄屋造りの風情は残しつつ、気軽に靴のまま上がることが出来る西洋的要素も取り入れていて、絨毯の敷かれた廊下を靴のまま進むと、大正ロマン溢れるメインダイニングへ出る。畳は真っ白な床に替わり、テーブルセットが並べられているが、美しい装飾の欄間や柱などは当時のまま残されている。テーブルの上にはナプキン代わりにピンクの手ぬぐいがあるのだが、芸者さんがお座敷デビューをする時に名前入りの手ぬぐいを配ることからきているそうだ。基本カラーの赤、白、黒、桃の空間に蝶のモチーフが散りばめられ、壁に飾られた『花蝶』の写真が妖艶な雰囲気を醸し出す。個室は3室あり、チャージが必要だが、より料亭の雰囲気を味わうなら断然お奨め。玄関脇の帳場にはシャンパンを約15種揃えるピンクシャンパンバーが、1階にはワインや焼酎などが揃うバーラウンジがあったりと使用用途も色々あるのが嬉しい。隣の築地市場から仕入れる鮮度抜群の食材を使ったプリフィクスコース形式の創作和食。フレンチやイタリアンの要素が取り入れられ、盛り付けにも洋皿を使用するなど格式ばった懐石ではなく気軽に食べられ、\8,000の蝶コースと\15,000の花コースがある。
街はまだまだクリスマスの余韻で浮かれてはいるが、大人の勝負師としてはこの時期だからこそ落ち着いたお店でゆったりと勝負したい。そういう意味ではこのお店はかなり穴場な一軒だ。(鱈)