ブノワ東京 | 今宵の勝負レストラン

今宵の勝負レストラン

東京限定!ちょっとエッチな大人のレストランを紹介します。

 











ブノワ東京
ジャンル:地中海料理
予算:¥14,000~¥17,000
日本列島の大雪のピークが過ぎたようだ。ここまで寒い日が続くと、地中海の陽光溢れる風景が羨ましく感じてしまう。そこでせめて映画『太陽がいっぱい』のアラン•ドロンのように海と太陽が似合うセクシーな男性になって女性を口説きたいのならばここに行け。
数多くの食通を虜にしてきたアラン・デュカス氏が、昨年オープンした『ベージュ東京』に続き、青山に2店舗目をオープンしたのが『ブノワ』だ。『ブノワ』は1912年にパリで開業し、ビストロでは唯一の1ツ星を20年間維持しているパリの代表的ビストロで、今年グループ・アラン・デュカスがパリの『ブノワ』の営業権を獲得した。レストランは2つのフロアーから構成され、10階は終日利用できる『カフェ・ブノワ』。メタルスタンドと胡桃で作られた20世紀初頭を思わせるアンティークのフレンチスタイルのバーで、1皿から気軽に食事ができる。そこから鉄製の階段を昇ると70席ほどのメインダイニングルームがあり、南仏の邸宅をイメージしたものになっている。3方にガラス窓があり、そこからは青山のトップビューが広がり見晴らしがとても良い。店舗デザインはフランス人の超一流建築家を起用し、アンティークや古い家具をふんだんに使い、パリの本物のビストロの雰囲気を出している。これはデュカス氏の「青山のような絶えず動きがある最先端の街で最先端の店を作ってもすぐに古臭くなる。伝統をベースにしたほうが何十年も続くレストランにできる」という考えに基づいているそうだ。料理は、シックな地中海料理を上品なビストロで頂くというのがコンセプト。日本人に馴染み深いオリーブオイルや魚を使ったイタリアや南仏の料理を中心に、スペイン料理、モロッコのタジン、ギリシャのムサカなどが自由な発想で取り入れられている。ディナーにはプリフィクスコースが2つあるが、小生は『ラカン産鳩のロースト セージの香り』や『セップ茸のカペラッチ』等がお薦めだ。料理も空間も全体的にビストロ調のせいか、値段の割には気軽に行ける雰囲気になっていて楽しく過ごせる。
『太陽がいっぱい』のアラン•ドロンのようなプレイボーイは全ての男性の憧れだ。しかし憧れるのは結構だが、中身のない男は絶対にモテない。破廉恥な妄想ばかりしていて『太陽がおっぱい』に見えてしまうようならば、レストランの前に病院に行くことを勧める。(鱈)