マキシム・ド・パリ | 今宵の勝負レストラン

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東京限定!ちょっとエッチな大人のレストランを紹介します。





マキシム・ド・パリ
ジャンル:フレンチ
予算@¥25,000~¥35,000
正統派高級フランス料理の代名詞といえば、マキシム・ド・パリである。日本国内では、最も伝統と格式があるレストランであろう。
過去をさかのぼること、1968年にソニーの創業者である故盛田昭夫氏が、日本に本格的な社交場を作るために、本場パリにあるマキシムを日本に持ち込んだ。ワインレッドとゴールドがベースの内装は、アールデコ調で豪華絢爛。掛けてある絵やオブジェは価値のあるものばかりだし、料理は数々の名料理人を輩出しただけあって、あくまで正統派で手抜きがない。さすがにマリアカラスが来日時に唯一認めたレストランと言える。ただ正直なところ、いささか時代遅れの感は否めない。昨今の海外の有名レストランの日本進出によって、かつての圧倒的だった地位は薄れてきているのは事実。好んで通っているお客は、いかにもというマダムや老夫婦といった昔からのお客ばかりで、バブル以降のイタメシ(イタリアン)ブーム以降はフレンチそのものが不遇の時代であり、マキシムも例外ではない。それでもなお、伝統と格式を保っているこの店は、日本を代表するフレンチレストランであることは不変である。
私のように勝負に弱い勝負師にとっては、このお店は非常に大切だ。なぜなら実力がない分、最後はこの伝統と格式、そしてあのソニーを創った盛田氏にあやかるという、神頼み精神しかないからだ。
ちなみに、テイクアウトも出来る苺のミルフィーユは滅茶苦茶うまい!(桜)