NOS＜ノス＞
ジャンル：ダイニングバー
予算＠￥3,500～￥5,000
勝負道を歩んでいる者ならば、名前ぐらいは一度は聞いたことがあるだろう。青山店が評判になり、去年恵比寿の飲食店複合ビル『コンツェ恵比寿』に２店目を出したダイニングスペース。様々なスタイルでお酒を楽しめるというのがこの店の最大のウリで、スタンディング・ラウンジ・ダイニングとTPOに分けて利用できる。サービス・料理は特筆するほどのものでもないが、女性受けも悪くなく一般的に使いやすいお店だから、勝負の入門編としてはイイお店かもしれない。しかし数々の修羅場をくぐってきたベテラン勝負師にとっては、イマイチ物足りなく感じるであろう。ではなぜ今回紹介したのか？と疑問に思われる方もいるだろう。それはこれから勝負界にデビューする人にとって、自分のライバルたちを知るにはもってこいだからだ。NOSとはNature Off Stage の略で、『自分自身、素になれる場所』というコンセプトなだけあって、ここには雑誌『Gainer』のウケウリのような、今時の代理店やマスコミ関係者っぽい本能全開のギラギラした猛者が闊歩している。勝負は常に１対１とは限らない。それこそ理想の相手を口説くためには、修羅場をくぐってきた猛者たちと競り合うこともあるだろう。孫子の兵法に「敵を知り己を知らば百戦あやうからず」という言葉があるが、まさにその通り。ライバルを知ることで、自分の強みや弱みを客観的に知り、それを改善して勝負に挑めば、おのずと不様な負け方は減るだろう。そういう意味で活用できるレストランだ。(鱈)