福笑
ジャンル：和食
予算＠￥9,000～￥11,000
トイレに「合コンのお客様はお断り！他店で幸せになって下さい」という店主からのメッセージを発見した場合、それでも躊躇なく勝負ができるくらいの図太さがないと、勝負道という茨の道を渡り歩いて行くことはできない！今日紹介する店のトイレには、そのような紙が貼ってあり、己の勝負道指数を図るにはもってこいだ。
場所はエビスボウルから歩いて徒歩１分のところにあるマンションの5Ｆ。看板も何もないオートロックのインターフォンで501を押して扉を開けてもらいエレベーターで上がるとそこに店がある。店内には大きな本物の樹が飾られており、ちょっとした庭園のよう。また蝋燭の火が暗すぎも明るすぎもしない落ち着きのある雰囲気を作っていて、【隠れ家】としては申し分ない。料理の特徴を一言で言うと、『新鮮な旬の素材を、できるだけ手を加えずにその素材が持つ味を楽しむ』といった感じで、小生のお薦めは【グリーンアスパラ】【トマト】【岩牡蠣】【白子】【百合根の天ぷら】【冷汁】。正直、全体的に値段が高い感が否めないのだが、ここの岩牡蠣は20ｃｍ程もあるから圧巻だし、刺身もずば抜けてというわけではないが、旬の新鮮な魚をしっかりした仕事で出してくれるから大きなはずれがないため、環境ホルモンの影響で味覚が低下した勝負師にとっても嬉しい限りだ。素材は種類が多く季節によって変わるから、何がお薦めかを聞いてみて任せてみるのもいいだろう。なかなか良いチョイスをしてくれる。
というのもこの店の主人である福迫氏はとても愛想が良く、初めての客にも直接丁寧に声を掛けてくれる。小太りで少しマルマルしている体格と愛嬌たっぷりの笑顔がたまらない。そしてそれ以上に、おそらく福迫氏の妻であろう若女将が、上品で可憐な日本女性という感じでとても綺麗なのだ。この店で一番美味しいのは、そんな女性をゲットした福迫さんなのかもしれない。（鱈）